家庭菜園 知識

家庭菜園の囲いをおしゃれにDIY!安い作り方とアイデア

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自宅の庭やベランダで手軽に始められる家庭菜園ですが、「ただ地面に植えるだけでは見た目が少し寂しい」「どうせならもっとおしゃれに楽しみたい」と感じたことはありませんか。

家庭菜園に素敵な囲いを設置するだけで、庭全体の景観が引き締まり、日々の野菜作りがさらに特別な時間へと変わります。囲いは、見た目の美しさだけでなく、土の流出を防いだり、作業スペースを明確にしたりと、機能的なメリットも豊富です。

この記事では、おすすめの家庭菜園の囲いについて、安い費用で実現できるdiyのアイデアを中心に、初心者の方でも分かりやすく徹底解説します。

ホームセンターのカインズ100均で手軽に揃えられるアイテムの活用術から、本格的なレンガブロックを使った重厚感のある囲いの作り方、さらには便利なAmazonで見つかる組み立てキットまで、あなたの理想の菜園作りをサポートする情報を網羅しました。

また、「そもそも家庭菜園を始める庭の大きさは?」「大変そうな家庭菜園の庭の土づくりはどうすればいい?」「せっかくなら家庭菜園で元が取れる野菜は?」「家庭菜園で支柱は必要ですか?」といった、これから始める方が抱える素朴な疑問にも、具体的にお答えしていきます。

この記事を読めば、あなたの菜園計画がより明確になり、すぐにでもDIYを始めたくなるはずです。

 

この記事の内容

  • 安い費用でおしゃれな囲いを作る具体的なDIYのコツ
  • カインズや100均で賢く揃えるおすすめ資材の詳細な紹介
  • 初心者でも挑戦できるブロックやレンガを使った具体的な設置方法
  • 家庭菜園を始める前に知っておきたい土づくりや広さの疑問を完全解消

 

【DIY】家庭菜園の囲いアイデア集

【DIY】家庭菜園の囲いアイデア集

※画像はイメージ:家庭菜園の時間

ポイント

  • 安い費用でできる囲いのdiy方法
  • 100均アイテムのおすすめ活用術
  • レンガでおしゃれな囲いを作るコツ
  • 置くだけで簡単なブロックの活用法
  • カインズで揃う便利な資材
  • Amazonで見つかる囲いキット

安い費用でできる囲いのdiy方法

家庭菜園の囲いをDIYで自作する最大の魅力は、疑いようもなく費用を劇的に安く抑えられる点にあります。市販されている高価なガーデン用品を購入しなくても、少しのアイデアと工夫を凝らすだけで、機能的かつ自分だけのオリジナルデザインの囲いを作ることが可能です。

最もコストを削減できる方法は、廃材やリサイクル素材を積極的に活用することです。例えば、物流で使われた後の木製パレットは、丈夫な板材の宝庫です。分解する手間はかかりますが、無料で手に入ることも多く、アンティーク風の趣がある囲いを作れます。

また、家を建てた際の端材や、近所の工務店で不要になった木材を安価に譲ってもらうのも賢い方法です。これらは費用を削減するだけでなく、資源を無駄にしないサステナブルな選択肢とも言えるでしょう。

 

安く、賢く、おしゃれに作るための3つのコツ

1. 設計はシンプルイズベスト

凝ったデザインや複雑な形状は、それだけ多くの材料と加工の手間を要します。特にDIY初心者の方は、直線で構成される長方形や正方形のレイズドベッド(立ち上げ花壇)から始めるのがおすすめです。材料のカットも最小限で済み、組み立ての失敗も少なくなります。

 

2. 塗装で付加価値をプラス

安価な杉材などでも、屋外用の木材保護塗料を塗るだけで、腐食や害虫を防ぎ、耐久性を飛躍的に向上させることができます。さらに、庭全体のテーマカラーや家の外壁の色に合わせて塗装すれば、プロが作ったような統一感のある美しい景観が生まれます。

 

3. 自然の素材をそのまま活かす

もしナチュラルガーデンを目指しているなら、加工された木材だけでなく、庭から出てきた大きめの石や、河原で拾った流木を並べるだけでも、趣のある仕切りになります。高さが必要ない区画では、このような自然素材の活用もぜひ検討してみてください。

 

ただし、安い材料を選ぶ際でも、屋外での使用に耐えうる耐久性の確認は不可欠です。特に木材を使用する場合は、防腐・防虫処理が施されたSPF材などを選ぶか、ご自身で木材保護塗料を丁寧に塗り重ねるなどの対策が必須です。

初期費用と長期的なメンテナンスコストのバランスを考えることが、後悔しない囲い作りの重要な鍵となります。

 

100均アイテムのおすすめ活用術

「もっと手軽に、費用をかけずに、今すぐ家庭菜園を区切りたい!」という方にとって、100円ショップのアイテムはまさに救世主です。近年の100均では、園芸コーナーが非常に充実しており、アイデア次第で驚くほど使えるアイテムが見つかります。

これらを巧みに組み合わせることで、数百円からという超低予算で、十分な機能を持つ囲いを即席で作ることが可能です。

 

アイデア次第で大活躍!主な100均アイテム

・ミニフェンス(連結タイプ):
プラスチック製や木製、アイアン調などデザインも豊富な小さなフェンス。地面に挿すだけで設置でき、複数をつなぎ合わせることで菜園スペースを簡単に区切れます。軽量で扱いやすく、カーブを描くこともできるため、自由な形の畑を作りたい場合に非常に便利です。

・園芸用の杭とワイヤーネット(焼き網):
園芸用の杭を四隅に打ち込み、ワイヤーネットやバーベキュー用の焼き網を結束バンドで固定すれば、シンプルながらも機能的な囲いが完成します。つる性の野菜を育てる際のミニ支柱としても活用できる、一石二鳥のアイデアです。

・焼き杉の杭やガーデンピック:
見た目に少しこだわりたいなら、焼き加工された杉の杭や、デザイン性のあるガーデンピックを連続して地面に打ち込む方法もおすすめです。ナチュラルで素朴な雰囲気を演出し、他の植物ともよくなじみます。

 

100均アイテムを活用する際の注意点

100均アイテムの最大のメリットは言うまでもなく価格と手軽さですが、その反面、耐久性は本格的な資材に比べて劣ることを理解しておく必要があります。

特にプラスチック製品は、長期間紫外線に晒されると劣化し、脆くなって破損しやすくなります。そのため、大量の土を留める「土留め」としての役割よりは、「エリアを区切る」「見た目を整える」といった装飾的な役割と割り切って使うのが賢明です。

強風で倒れたり飛ばされたりしないよう、杭を深く打ち込んだり、複数箇所で固定したりする工夫も忘れないようにしましょう。

 

「まずは試しに小さな家庭菜園から始めてみたい」という方にとって、100均アイテムは失敗を恐れずに気軽に挑戦できる、最高の入門ツールと言えるでしょう。

 

レンガでおしゃれな囲いを作るコツ

庭全体のデザインや景観に強くこだわりたいなら、レンガを使った囲い作りが非常におすすめです。レンガが持つ独特の温かみのある風合いと重厚感は、どんな庭もワンランク上の、まるでヨーロッパの田舎のようなおしゃれな雰囲気に変えてくれます。

また、日本建築ブロック硝子事業協同組合の資料にもあるように、適切に施工されたレンガは非常に耐久性に優れており、一度作れば長期間にわたってその美しい姿を保ち続けてくれます。

レンガを使った囲いの作り方には、DIYの難易度に応じて主に2つの方法があります。

 

方法1:平並べ(花壇見切り)

レンガを地面に平らに寝かせて並べるだけの、最も簡単な方法です。デザイン性を高めるなら、地面をレンガの厚み分だけ掘り下げ、砂を敷いてからレンガを埋めるように設置すると、安定感が増しプロのような仕上がりになります。

高さは出せませんが、芝生や砂利との境界線をエレガントに区切るのに最適で、DIY初心者でも手軽に挑戦できます。

 

方法2:レンガ積み

セメントと砂を混ぜたモルタルを接着剤として使い、レンガを一段ずつ積み上げていく、より本格的な方法です。思い通りの高さを出すことができるため、腰をかがめずに作業ができる快適なレイズドベッド(立ち上げ花壇)を作りたい場合に最適です。

水はけが格段に良くなる、良質な土を確保しやすいなど、野菜の生育にとっても多くのメリットがあります。

 

菜園
菜園
レンガを積む際は、基礎作りが成功の9割を決めると言っても過言ではありません。地面をしっかり踏み固め、砕石を敷いて転圧してから作業を始めると、完成後のぐらつきやひび割れを効果的に防げますよ。水糸を張って水平と直線を意識しながら、一段ずつ丁寧に積み上げるのが、美しく仕上げる最大のコツです!

 

レンガには、焼きムラが美しいアンティーク調のものから、シャープでモダンな印象のものまで、多種多様な色や種類が存在します。家の外壁やアプローチの素材と色味を合わせることで、庭全体に統一感が生まれ、洗練された空間を演出できます。

手間と時間はかかりますが、完成した時の達成感と愛着は、他の方法では味わえない格別なものとなるでしょう。

 

置くだけで簡単なブロックの活用法

「DIYは少し苦手だけれど、丈夫で長持ちするしっかりとした囲いが欲しい」そんな方にまさに最適なのが、ホームセンターで手に入るコンクリートブロックを置くだけの方法です。

特別な工具やモルタルを練るなどの技術は一切不要で、女性や力に自信がない方でも誰でも簡単に、畑の境界を明確に作ることができます。

コンクリートブロックの最大の利点は、その圧倒的な耐久性と安定性です。コンクリート製なので、木材のように腐食したり、害虫の被害に遭う心配は一切ありません。

一度設置すれば、基本的にメンテナンスフリーで長期間使用することが可能です。また、一つ一つの重さがしっかりとあるため、大量の土を入れても土圧で歪むことがなく、大雨が降っても土の流出を強力に防いでくれます。

 

設置を成功させるための重要なポイント

ブロックをただ並べるだけとはいえ、ほんの少しの手間をかけるだけで、仕上がりの美しさと安定性が格段に向上します。最も重要な工程は、設置前の「整地」作業です。

ブロックを置く場所の地面をスコップなどで平らにならし、しっかりと踏み固めておきましょう。これを怠ると、完成後にブロックがガタついたり、高さが不揃いになったりして見た目が悪くなる原因になります。

可能であれば、水平器を使って地面の水平を確認すると、プロのような完璧な仕上がりを目指せます。

さらに、ブロックの下に砕石や砂を5cmほど薄く敷き詰めると、安定性がさらに増し、地面からの湿気を防いだり、雑草が生えてくるのを抑制したりする効果も期待できます。

 

コンクリートブロックの無骨な見た目が気になる場合は、近年人気が高まっている「化粧ブロック」を選ぶのがおすすめです。表面にリブやスリット、木目調などのデザインが施されており、置くだけでモダンで洗練された雰囲気を演出できます。

また、通常のブロックの空洞部分に土を入れ、イチゴやハーブ、多肉植物などを植える「ポケットガーデン」として活用するのも、無機質な印象を和らげるおしゃれなアイデアです。

 

カインズで揃う便利な資材

大手ホームセンターの中でも、特にプライベートブランド商品が充実しているカインズでは、家庭菜園の囲い作りに役立つ、かゆい所に手が届くようなオリジナル商品や便利な資材が豊富に揃っています。

DIY初心者から本格的に作り込みたい上級者まで、あらゆる層のニーズに応える幅広いラインナップが大きな魅力です。

 

カインズで見つかる!初心者にもおすすめの資材

木製連杭(もくせいれんくい)

半円状に加工された木材がワイヤーで連結されている、カインズのロングセラー商品です。地面に打ち込むだけで簡単に設置できる手軽さが人気で、ワイヤー部分で自由に折り曲げられるため、円形やS字カーブといった自由な形状の花壇も作れます。

あらかじめ防腐処理が施されており、耐久性も考慮されているのが嬉しいポイントです。価格も数百円からと非常に手頃です。

 

ガーデンエッジ(樹脂製)

軽量なプラスチック製で、非常に扱いやすいのが特徴の仕切り材です。複数枚を連結して使用し、ゴムハンマーなどで軽く地面に打ち込むだけで設置が完了します。

芝生の根が菜園エリアに侵入してくるのを防ぐ「根止め」としての機能も兼ね備えている製品が多く、畑の土と芝生エリアをきれいに区別したい場合に絶大な効果を発揮します。

 

Kumimokuシリーズの組み立て式花壇フレーム

木製や樹脂製のパネルパーツを組み合わせるだけで、誰でも簡単に本格的なレイズドベッドが作れるキットです。

ネジ止めが必要な場合もありますが、分かりやすい設計図通りに組み立てるだけなので失敗が少なく、DIYが初めての方でも歪みのない美しい四角い花壇を確実に作ることができます。

 

店舗サービスの活用でさらに便利に

カインズの大きな魅力の一つが、充実した店舗サービスです。資材の選び方や使い方で迷った際には、専門知識を持ったスタッフに気軽に相談することができます。

また、ほとんどの店舗で木材のカットサービス(有料)も行っているため、自分でノコギリを使うのが不安な方や、軽自動車で長い木材を運べない方でも、計画通りのサイズで資材を正確に揃えることが可能です。

 

品質と価格のバランスが取れた、使いやすい商品が多いカインズは、家庭菜園の囲い作りの材料を探す際に、まず最初に訪れてみるべき場所と言えるでしょう。

 

Amazonで見つかる囲いキット

「材料を一つ一つ探して揃えるのは時間がない」「もっと手軽におしゃれな菜園を作りたい」という現代の忙しいライフスタイルにマッチするのが、Amazonなどの大手オンライン通販で購入できる囲いキットです。

中でも特に人気を集めているのが、「レイズドベッドキット」です。これは、あらかじめ必要なサイズにカットされた木材や樹脂製、スチール製のパネル、それらを固定するためのネジや金具など、必要な部材がすべて一つの箱に梱包されている商品です。

同封されている説明書通りに組み立てるだけで、誰でも簡単に本格的な立ち上げ花壇を完成させることができます。

 

通販でキットを購入するメリット・デメリット

項目詳細説明
◎ メリット:手軽さ材料探しの手間と時間が一切不要です。自宅の玄関先まで届けてくれるので、重い資材を苦労して運ぶ必要もありません。
◎ メリット:デザインの多様性海外製のおしゃれなデザインや、機能性を追求した製品など、日本の実店舗ではなかなか見かけないような多様な選択肢から選べます。
◎ メリット:レビューの信頼性実際に商品を購入して組み立てたユーザーのレビューや写真を参考にできるため、商品の品質や組み立ての難易度を事前にリアルに把握しやすいのが最大の利点です。
△ デメリット:実物確認不可商品の色味や質感を直接確認できないため、画面で見たイメージと実際の商品が多少異なる場合があります。

 

サイズや高さ、素材(天然木、人工木、ガルバリウム鋼板など)のバリエーションも非常に豊富です。深さが必要な根菜栽培に適した深型タイプや、ベランダや玄関先にも気軽に置けるコンパクトなスタンドタイプなど、ご自身の栽培計画や設置場所に合わせて最適なものを選ぶことができます。

価格帯は数千円の手頃なものから数万円する本格的なものまで様々ですが、プライムデーやブラックフライデーといったセール期間を狙うことで、高品質な製品を通常よりお得に購入できるチャンスもあります。

DIYに多くの時間を割けない方にとって、通販の囲いキットは最もスマートで効率的な選択肢の一つです。

 

家庭菜園の囲いに関するQ&A

家庭菜園の囲いに関するQ&A

※画像はイメージ:家庭菜園の時間

ポイント

  • 家庭菜園を始める庭の大きさは?
  • 家庭菜園の庭の土づくりはどうすればいい?
  • 家庭菜園で元が取れる野菜は?
  • 家庭菜園で支柱は必要ですか?
  • まとめ:家庭菜園の囲い選びのコツ

家庭菜園を始める庭の大きさは?

家庭菜園を始めるにあたり、「うちには広い庭がないから無理かもしれない」と最初から諦めてしまう方がいますが、それは非常にもったいないことです。

結論から申し上げますと、わずか1平方メートル程度の小さなスペースがあれば、家庭菜園を始めて、収穫の喜びを味わうことは十分に可能です。

広さ以上に重要なのが、日当たりと風通しという環境条件です。農林水産省も推奨しているように、多くの野菜は健全な生育のために1日に最低でも5〜6時間の日照を必要とします。

まずはご自宅の庭やベランダで、最も条件の良い場所がどこかを探すことから始めてみましょう。

 

菜園の広さの目安栽培できる野菜の例ポイントと栽培規模のイメージ
〜1㎡(プランター数個分)ハーブ類、リーフレタス、ミニトマト(1〜2株)、ラディッシュ、シソ「お試し」に最適なサイズ。プランター栽培に近い感覚で、育てやすく収穫頻度の高いものを選びましょう。食卓の彩りになります。
約3㎡(約1坪)ナス、ピーマン、キュウリ、枝豆など、数種類の定番夏野菜複数の野菜を同時に育てられるようになり、本格的な家庭菜園の楽しさを実感できます。家族2〜3人が時々楽しめる量が収穫できます。
5㎡以上ダイコン、ハクサイ、カボチャ、スイカなど、少し場所をとる野菜連作障害を避けるための「輪作」も考慮に入れた、より計画的な栽培が可能になります。保存食作りも視野に入る規模です。

 

最初から完璧を目指して広いスペースを確保しようとせず、まずは管理しやすい小さなスペースから始めてみるのが成功の秘訣です。

実際にやってみて、どれくらいの手間がかかるのか、自分のライフスタイルに合っているのかを体感し、楽しさや要領が掴めてきたら、翌年に少しずつスペースを広げていくのが最も賢明なステップアップの方法です。

 

家庭菜園の庭の土づくりはどうすればいい?

見た目が立派な囲いを作っても、中の土が悪ければ美味しい野菜は育ちません。家庭菜園の成功は、8割が土づくりで決まると言われるほど、この工程は重要です。

多くの庭の土は、固く締まっていたり、栄養分が不足していたりするため、そのままでは野菜の栽培に適していません。野菜が元気に根を張り、すくすくと育つための「ふかふかで、水はけと水持ちのバランスが良い理想の土」に改良する必要があります。

基本的な土づくりの手順は、種まきや植え付けの約1ヶ月前から始めるのが理想です。

 

美味しい野菜を育てる!土づくりの基本4ステップ

1. 耕す(天地返し)
まず、菜園予定地をスコップやクワで30cmほどの深さまでしっかりと掘り起こします。この深さは、多くの野菜の根が伸びる範囲をカバーするためです。この時、石や雑草の根、ガラス片などのゴミを丁寧に取り除きましょう。固くなった土に空気が含まれ、水はけが改善される最初の重要な作業です。

2. 酸度調整
日本の土壌は雨が多いため酸性に傾きがちです。多くの野菜は中性〜弱酸性の土壌を好むため、植え付けの2週間ほど前に「苦土石灰(くどせっかい)」を規定量まき、土とよく混ぜ合わせて酸度を中和します。(参照:サカタのタネ「園芸通信」

3. 堆肥の投入(土壌改良)
植え付けの1週間ほど前に、土をふかふかにし、栄養分を蓄える力を高める「堆肥(たいひ)」や「腐葉土(ふようど)」をたっぷりと投入し、深く混ぜ込みます。牛ふん堆肥やバーク堆肥などが一般的で、これに含まれる微生物が土を豊かにしてくれます。

4. 元肥(もとごえ)を入れる
最後に、野菜が成長を始めるための初期栄養となる「元肥」(化成肥料や有機肥料)を規定量加えて全体に混ぜ込みます。これで土の準備は完了です。畝(うね)を立てて表面を平らにならせば、いつでも植え付けができます。

 

少し重労働に感じるかもしれませんが、この最初の土づくりを丁寧に行うことが、病気に強く美味しい野菜をたくさん収穫するための最大の秘訣です。愛情を込めて、野菜たちのための快適なベッド(土壌)を用意してあげましょう。

 

家庭菜園で元が取れる野菜は?

「せっかく時間と手間をかけて家庭菜園をやるなら、食費の節約にもなる、家計が助かる野菜を作りたい」と考えるのは、とても自然なことです。いわゆる「元が取れる」コストパフォーマンスの高い野菜には、いくつかの共通した特徴があります。

元を取るためのキーワードは、「収穫期間が長い」「栽培が比較的簡単」「買うと意外と高い」の3つです!この条件を満たす野菜を選べば、栽培の楽しみと家計への貢献の両方を実感できますよ。

 

初心者でも育てやすく元が取りやすい!おすすめ野菜

ミニトマト

元が取れる野菜の代表格です。春に植えた苗1本から、夏から秋にかけて文字通り「鈴なり」に実をつけます。上手に育てれば1株で100個以上収穫することも可能で、子どものおやつやお弁当に大活躍します。

 

キュウリ、ピーマン、ナス

これらも夏野菜の定番で、最盛期には毎日収穫できるほど次々と実をつけます。特にキュウリは成長が非常に早く、収穫の喜びを頻繁に感じられるため、栽培のモチベーション維持にも繋がります。

 

ハーブ類(バジル、パセリ、シソ、ミントなど)

スーパーで買うと少量で意外と高価なハーブ類も、家庭菜園なら気兼ねなく使い放題です。生命力が強く、必要な分だけ葉を摘み取れば次から次へと新しい葉が出てくるため、コストパフォーマンスは最高レベルです。

 

リーフレタスなどの葉物野菜

結球しないタイプのレタスは、外側の葉から一枚ずつ収穫していく「かきとり収穫」が可能です。これにより、一つの株から長期間にわたって新鮮なサラダ菜を収穫し続けられます。

 

元が取りにくいとされる野菜

逆に、ジャガイモやタマネギ、ニンジンなどは、収穫が一度で終わってしまう上に、広い栽培スペースを長期間占有します。スーパーでの販売価格も比較的安定して安いため、「元を取る」という観点では少し効率が悪いかもしれません。

まずは、少しずつでも長く収穫し続けられる野菜から挑戦するのが、経済的にも精神的にも満足度が高いと言えるでしょう。

 

家庭菜園で支柱は必要ですか?

「家庭菜園を始めるには、必ず支柱を立てなければいけないの?」という疑問を持つ方もいますが、その答えは「育てる野菜の種類によります」です。全ての野菜に支柱が必要なわけではありません。

支柱が不可欠なのは、主に自力で立つことができず、つるを伸ばして成長したり、たくさんの実の重みで倒れてしまったりする性質を持つ野菜です。支柱を立てることには、以下のような重要な目的があります。

 

  • 倒伏防止: 風や実の重みで茎が折れたり、株が倒れたりするのを防ぐ。
  • 日照・通風の確保: 茎や葉を立体的に広げることで、株全体にまんべんなく日光が当たり、風通しを良くする。
  • 病害虫の予防: 風通しが良くなり、葉や実が地面に接しないことで、泥はねによる病気や害虫の発生リスクを大幅に減らす。
  • 作業性の向上: 実がどこになっているか見つけやすくなり、収穫や手入れ作業が楽になる。

 

支柱の「要・不要」野菜の代表例

支柱が必要な野菜支柱が不要な野菜
トマト、ミニトマト、ナス、ピーマン、パプリカ、キュウリ、ゴーヤ、インゲン、エンドウ豆、メロン、スイカ(立体栽培の場合)レタス、ホウレンソウ、コマツナ、キャベツ、ハクサイ、ダイコン、ニンジン、カブ、ジャガイモ、サツマイモ、カボチャ(地這い栽培の場合)

 

支柱を立てるタイミングが重要

支柱は、野菜がある程度成長してから立てると、根を傷つけてしまう可能性があります。そのため、苗を植え付けると同時に立てるのが最も理想的です。

育てる野菜の性質を事前に調べ、それに合った長さや太さの支柱(直立型、合掌型、ピラミッド型など)をあらかじめ準備しておきましょう。

 

まとめ:家庭菜園の囲い選びのコツ

まとめ:家庭菜園の囲い選びのコツ

※画像はイメージ:家庭菜園の時間

ポイント

  • 家庭菜園の囲いは見た目の向上だけでなく土の流出防止や管理の効率化にも役立つ
  • 安い費用でDIYするなら廃材の活用やシンプルな設計、塗装の工夫が鍵
  • 100均のミニフェンスや杭は手軽だが耐久性は限定的なのでお試し利用に最適
  • レンガを使えば本格的でおしゃれ、かつ耐久性の高い囲いが作れる
  • レンガ積みは基礎作りが重要だが平らに並べるだけでも立派な仕切りになる
  • ブロックを置くだけの方法は工具不要でDIY初心者にとって最も簡単な選択肢
  • ブロックを設置する前には地面を平らにならす整地作業が仕上がりを左右する
  • カインズでは連杭や組み立てキットなど初心者でも扱いやすい便利な資材が揃う
  • Amazonなどの通販サイトではデザイン性の高いレイズドベッドキットが手軽に購入できる
  • 通販でキットを選ぶ際は購入者レビューや写真が信頼できる判断材料になる
  • 家庭菜園は1平方メートル程度の小さなスペースからでも十分に始められる
  • 美味しい野菜作りの成功は植え付け前に行う丁寧な土づくりが8割を占める
  • 元を取りやすいのはミニトマトやハーブなど長期間にわたって収穫できる野菜
  • 支柱はトマトやキュウリなどつるが伸びたり背が高くなったりする野菜に必須
  • 自分のDIYスキルや予算、そして理想の庭の雰囲気に合わせて最適な囲いを選ぶことが大切
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kateisaien

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